「みんな一生懸命でかっこいい!」。秋田県能代市の県立能代科学技術高校(旧能代工業高)で、オーストラリアから訪れた、アイキィ・ワンさん(41)が、バスケットボール部の練習に熱いまなざしを向けた。
バスケアニメ「スラムダンク」に登場する「山王工業」のモデルとされ、海外でも大ヒットした2022年の劇場映画では、最強の対戦相手として描かれた。映画公開後、練習を見学に来る外国人の姿が目立つようになり、主将の佐藤悠斗選手(3年)は「最初は普通の部活動をなぜ見に来るのか不思議だったが、今は励みになっている」と話す。
相乗効果で作品関連の展示がある近くの「能代バスケミュージアム」は、23年度の外国人来館者が589人と、19年度比で5・5倍に。市の担当者は「ミュージアムと部活の見学が観光の新定番になっている。街の魅力を世界に広める好機だ」と意気込む。
埼玉県春日部市は「クレヨンしんちゃん」の舞台。昨年11月、主人公一家が利用するスーパーのモデルになった「イトーヨーカドー春日部店」が閉店した際は、一目見ておきたいという外国人ファンが連日訪れた。
市はゆかりの地を紹介する地図を英語、中国語、韓国語で製作。中国の電子決済サービスなどを導入する店も増えているという。
外国人ファンの好みに合わせた対応も。静岡市清水区の「ちびまる子ちゃんランド」では、園内で楽しめる砂絵の絵柄に、中華圏で人気のお金持ちのキャラクター「花輪クン」とまる子のツーショットを採用。中国で人気という、ご当地マグネットも用意した。
政府の「クールジャパン戦略」もあり、アニメなどコンテンツ産業の海外展開は22年に4・7兆円と10年間で3倍超に。観光庁の調査では、映画やアニメゆかりの地を訪れたと回答した訪日外国人が、19年の4・6%から23年は7・5%に増えた。
読売
https://news.yahoo.co.jp/articles/750ae6db3c59c71918c8ac1e81e647dc6bd3669d
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Source: ジャンプ速報